タルミッタ以西のユーエン大陸は、人の手が全く入っていない深い森と山々の世界だった。
つい70年前に、クジャラート政府がフロンティアへの移住を希望する者を募り、クジャラート領内の通行を自由化し、ニューロードをウエストエンドまで整備する政策を実行した。
開拓が始まって70年経ち、開拓者・移住者の第二世代が多くなってきた。
ここで生まれた子供たちが、これからのフロンティアを作っていくだろう。
まだ開拓が始まったばかりの土地の為、ニューロード終端の宿場町であるウエストエンドが、フロンティアで唯一の町と言っても過言ではない。
それでも、他の地域の町と比べると見劣りし、北や北東にある開拓村が少し大きくなった程度の規模である。
未開拓の地が多いため、これから劇的に発展する可能性はあるが、それ故にどこにモンスターがいるかわからない恐怖感もある。
人々の噂では、北の奥地で恐ろしい化物の住処を発見した話など、様々な噂が飛び交っている。
今後発展した場合、クジャラート領となり、フロンティアはクジャラート領になるのか、それとも独立した国家になるのか、何も決まってないので、これからの開拓者達の動向にかかっている。
いまだ開拓されていない地域の多いフロンティア。
未来のために働く人々の村に、ひとつの事件が起こった。
なんと村の子供が、モンスターに誘拐されたというのだ。
ウエストエンドの北東の村の周りには、モンスターが大量にはびこっている。
開拓に汗を流す人々をおびやかす、魔物たちを討伐できるのは、冒険者たちしかいないのだ。
悪しき神々を封印する時、絶大な力を発揮したといわれるデステニィストーン。
ぜひ手に入れたい重要アイテムだが、今は誰の手の中に眠っているのだろうか。
邪神の力が次第に解放されるにつれ、各地ではモンスターの勢力が強くなっていく。
フロンティアによみがえったバンパイアは、北の村の人々を襲い始めた!
邪悪な神の復活と時を同じくして、マルディアスには、みるみるモンスターの勢力が強まっていった。
そして魔の手は、ついにウエストエンドまで伸びて来たのだ。
遠い昔、サルーインですら制御できなかった1体の魔物が、フロンティアに今も眠っているという。
あまりに強大な力を持つ魔物は、ジュエルビーストと呼ばれた。